オーストラリアを旅行される方は、蚊にくれぐれもお気をつけ下さい。
蚊は、動物や人から吸血する際に、持っている病原体を人にうつすことがあります。オーストラリアには、蚊によってうつる風土病(ロスリバーウイルス、バーマ森林ウイルス、マレーバレー脳炎ウイルス、デング熱ウイルス、クンジンウイルスなどを持つ蚊が媒介する感染症)があります。
最近の激しい降雨によって、蚊のよってうつる感染症の発生が増加しているため、オーストラリアの各州保健局はこれら感染症について警告を発しています。
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ロスリバーウイルス感染症は、頭痛・発疹・関節痛、関節炎などを起こす病気です。この感染症は、2010年同時期と比較して増加しており、2011年始めから5月31日現在、合計3,791例が報告され、ピークは、2月(1,185症例)、3月(964症例)に起こりました。
バーマ森林ウイルス感染症も、頭痛・発疹・関節痛、関節炎を起こす病気で、2011年始めから5月31日現在、合計1,083件の症例が全ての州から報告されています。
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クンジンウイルス感染症は脳炎を起こすまれな病気で、このウイルスが検出されたため、2011年2月25日に、西オーストラリア州保健局は、州内のキンバリー、ピルバラ、ガスコインとマーチソンの居住者と旅行客に対し、虫に刺されないよう警告しました。
マレーバレー脳炎も脳炎を起こすまれな病気で、西オーストラリア州とノーザンテリトリー州で、1名ずつ死者がでています。最新の症例は、19歳のカナダの旅行者で、5月の最初の2ヶ月間、休日にノーザンテリトリー州を訪問した際、MVEに感染した後、死亡しました。
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デング熱は、2011年の始めから5月31日現在まで、合計415例が報告されています。洪水や台風発生後に、クイーンズランド州北部のいくつかの町で集団発生が報告されました。
これらの病気は、蚊に刺されることによって人にうつります。
虫除け対策をすることが、これらの感染症を防ぐ助けとなります。海外で熱が出た場合には、できる限り早く医療機関を受診して下さい。また、オーストラリアからご帰国の際、熱や不安な症状のある方は、検疫所の担当官にお申し出下さい。
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